2014年 01月 08日
お姉さんと犬。 |
この話は15年前くらい(まだ独身の時)の夏の話です。
それは午後6時頃、仕事が終わり、家に向かってトボトボと歩いてるときのことでした。
僕の背後から、ちっちゃい子犬が猛烈に通り抜け、その後をエプロンを付けたお姉さんが
「誰かその犬捕まえて下さい!!!」
と、悲痛な声をあげながら走ってきました。
(イメージ)
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僕はとっさに、
(このお姉さんはペットショップの店員さんだ。いっちょ、この犬を捕まえてあげ、お姉さんと仲良くなろう)
とのヨコシマな考えが浮かび、
「僕が捕まえてあげますよ」
と、いかずちの如く、その犬を追いかけていった。
追いかけっこ3分。さすがに小型犬と言えども犬、僕の気配を察したのか、ますます小刻みに足を動かしていった。
それでも犬は余裕があったのか、チラチラ僕の顔を覗きやがる。
まるで新しい遊び相手が出来たように。
追いかけっこ6分。さすがに犬はしんどくなってきたのか、石山通の大きな道路を逆送するという暴挙に出たのだ。
(このやろう、こっちはそれで追いかけられないとおもってんのか!!!)と両手を振り上げ、犬を道路中の植木のところに追い込み、右手に抱えていた雑誌(週刊誌)を投げ、動きを牽制した。
その飛んで来た雑誌にビックリした犬は、「ギャワン!!!」と立ち止まり、それを勝機と見た僕は、一気に押さえ込み。一件落着かと思った瞬間、鋭く小さな牙が僕の右腕に襲いかかってきたのだ。
「うぎゃぎゃ、痛って~~なこりゃ」
不意をつかれた僕は、まんまと犬を離してしまった。
最大のチャンスを逃してしまった。
追いかけっこ15分。信号機の表示によると、もう10丁くらいも走っていた。
腹立つことに犬は、僕がバテてスピードが落ちたことをいいことに、近くに寄ってくるまで待っていやがるのだ。悔しい、非常に悔しい。
ここで僕は奥の手を出した。
「すいません、誰か犬を捕まえて下さい」
僕は叫んだ。
やっぱ、いい人はいっぱいいますよ、札幌には。
僕の声を聞いた人たち4人(サラリーマンさん2人、おばちゃん、若いお兄ちゃん)がいっしょになって追っかけてくれたのだ。
だが犬はここで火事場の馬鹿力的なものを発揮、グングンと距離を広げていったのだ。
追跡20分、途中の皆さんが脱落した。僕は奴の習性(僕を待つというもの)を逆手に取り、ひゅっと横道に入り、最後の決戦をするべく先回りして、あの憎き犬を待った。
やっぱりいました、犬が。
僕が来ないのを不思議がり、マンションの前で座ってるるじゃありませんか。僕は静かに忍び寄り、わっと手をのばした。
ビックリした犬は後ろにのけぞり、狭い小路の行き止まりに逃げたのだ。
「もう逃げられないぞ!!」
僕は奴に言った。
両手で逃げられないように逃げ道を塞ぎ、一歩一歩近づいていった。
(やっと捕獲できる!!)と思った刹那、犬はNBAのスタープレーヤー並のフェイントを使い、そして僕を翻弄、横に身体を振られた隙に走り逃げたのだ。
緊張感の切れた僕はその場にへたり込み、勝者の雄姿を、ただ目で追いかけることしかできなかった。
そういえば、ペッTPショップのお姉さんの職場も知らないし、捕まえてもどうだったんだろうか??
それにしても円山の地下鉄駅まで来てしまった。帰ろうか・・・オレはアホか??
はい、アホです(笑
それは午後6時頃、仕事が終わり、家に向かってトボトボと歩いてるときのことでした。
僕の背後から、ちっちゃい子犬が猛烈に通り抜け、その後をエプロンを付けたお姉さんが
「誰かその犬捕まえて下さい!!!」
と、悲痛な声をあげながら走ってきました。
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僕はとっさに、
(このお姉さんはペットショップの店員さんだ。いっちょ、この犬を捕まえてあげ、お姉さんと仲良くなろう)
とのヨコシマな考えが浮かび、
「僕が捕まえてあげますよ」
と、いかずちの如く、その犬を追いかけていった。
追いかけっこ3分。さすがに小型犬と言えども犬、僕の気配を察したのか、ますます小刻みに足を動かしていった。
それでも犬は余裕があったのか、チラチラ僕の顔を覗きやがる。
まるで新しい遊び相手が出来たように。
追いかけっこ6分。さすがに犬はしんどくなってきたのか、石山通の大きな道路を逆送するという暴挙に出たのだ。
(このやろう、こっちはそれで追いかけられないとおもってんのか!!!)と両手を振り上げ、犬を道路中の植木のところに追い込み、右手に抱えていた雑誌(週刊誌)を投げ、動きを牽制した。
その飛んで来た雑誌にビックリした犬は、「ギャワン!!!」と立ち止まり、それを勝機と見た僕は、一気に押さえ込み。一件落着かと思った瞬間、鋭く小さな牙が僕の右腕に襲いかかってきたのだ。
「うぎゃぎゃ、痛って~~なこりゃ」
不意をつかれた僕は、まんまと犬を離してしまった。
最大のチャンスを逃してしまった。
追いかけっこ15分。信号機の表示によると、もう10丁くらいも走っていた。
腹立つことに犬は、僕がバテてスピードが落ちたことをいいことに、近くに寄ってくるまで待っていやがるのだ。悔しい、非常に悔しい。
ここで僕は奥の手を出した。
「すいません、誰か犬を捕まえて下さい」
僕は叫んだ。
やっぱ、いい人はいっぱいいますよ、札幌には。
僕の声を聞いた人たち4人(サラリーマンさん2人、おばちゃん、若いお兄ちゃん)がいっしょになって追っかけてくれたのだ。
だが犬はここで火事場の馬鹿力的なものを発揮、グングンと距離を広げていったのだ。
追跡20分、途中の皆さんが脱落した。僕は奴の習性(僕を待つというもの)を逆手に取り、ひゅっと横道に入り、最後の決戦をするべく先回りして、あの憎き犬を待った。
やっぱりいました、犬が。
僕が来ないのを不思議がり、マンションの前で座ってるるじゃありませんか。僕は静かに忍び寄り、わっと手をのばした。
ビックリした犬は後ろにのけぞり、狭い小路の行き止まりに逃げたのだ。
「もう逃げられないぞ!!」
僕は奴に言った。
両手で逃げられないように逃げ道を塞ぎ、一歩一歩近づいていった。
(やっと捕獲できる!!)と思った刹那、犬はNBAのスタープレーヤー並のフェイントを使い、そして僕を翻弄、横に身体を振られた隙に走り逃げたのだ。
緊張感の切れた僕はその場にへたり込み、勝者の雄姿を、ただ目で追いかけることしかできなかった。
そういえば、ペッTPショップのお姉さんの職場も知らないし、捕まえてもどうだったんだろうか??
それにしても円山の地下鉄駅まで来てしまった。帰ろうか・・・オレはアホか??
はい、アホです(笑
by gojyougenn
| 2014-01-08 12:09
| おもしろ話